セルフメディケーションの基本
症状だけで薬を選ばず、安全に使える条件を順番に確認します。
- 症状を知る
いつから、どの程度かを整理
- 薬を確認
持病・処方薬との重複を確認
- 見切りを決める
改善しないときは受診へ切り替える
市販薬の痛み止めとは

痛みは、IASP(国際疼痛学会)によって、以下のように定義されています。
実際のまたは潜在的な組織の損傷に関連する、またはそのような損傷に関して説明される、不快な感覚的および感情的な経験
すなわち、痛みには、組織損傷による痛みと、組織損傷を伴わない精神的な痛みが存在していることを表しています。
そのなかでも、組織損傷による痛みは、痛みを感じる感覚の閾値が低下することによって、痛みを感じやすくなるといったメカニズムです。
市販薬の痛み止めの選び方

効果的な市販薬の痛み止めは、種類が豊富であるため、「効果」「」「安全性」がわかっていれば、自分に合う薬を自由に選べます。
ここでは、市販薬の痛み止めの「効果」「」「安全性」を解説します。
市販薬の痛み止めの「効果」
市販薬の痛み止めは、痛みを感じる部位にかかわらず、全身に効果を発揮するため、どれを選んでも効果に大きな違いはありません。
を感じる部位が違っても、痛みを感じるメカニズムは、同じであるためです。
テレビのコマーシャルで部位別に市販薬の痛み止めの効果が違うような紹介をしていす。
のどの痛みに効く頭痛に効くとしかし、のどの痛み、頭痛は、とのどちらでも効果が得られます。
効果の違いを気にして、市販薬の痛み止めを買う必要はないでしょう。
市販薬の痛み止めの「値段」
市販薬の痛み止めは、値段が高いほど、効果があるとは限りません。
製薬会社が薬を開発する際にかかる開発費用などの違いによって値段が変わります。
具体的には、ロキソプロフェンを主成分として配合している市販薬の痛み止めには複数の製品があります。そのなかには、値段が半分以下に抑えられています。
また、主成分の違いによっても値段は、変わります。
たとえば、現在、人気のある市販薬の痛み止めに含まれる主成分には、以下の4つがあります。
ロキソプロフェン
イブプロフェン
アセチルサリチル酸(アスピリン)
アセトアミノフェン
上述のなかで、イブプロフェン、アセチルサリチル酸は、値段が安く設定されています。
自分に合う市販薬の痛み止めは、費用対効果の高い薬を選ぶとよいでしょう。
市販薬の痛み止めの「安全性」
市販薬の痛み止めには、副作用出現
市販薬の痛み止めの作用は、痛みを抑える作用の他にも、全身の至る所に作用するためです。
具体的には、作用の違いから3つに分類することができます。
- NSAIDs
ロキソプロフェン、イブプロフェン、アンチピリンなどNSAIDsは、胃粘膜障害、腎障害、呼吸器障害を起こすことがあります。そのため、すでに胃、腎臓、肺に病気を抱えている方は、医師や薬剤師と相談したうえで服用した方がよいでしょう。
市販薬の痛み止めのなかには、胃粘膜の保護をする薬が配合されている場合があります。しかし、胃粘膜の炎症が意が必要です。
- アセチルサリチル酸(アスピリン)
アセチルサリチル酸は、血が固まりにくくなる抗血小板作用があるため、出血しやすくなります。そのため、抜歯、手術が控えているなどの場合は、出血リスクが高いため注意が必要です。
- アセトアミノフェン
アセトアミノフェンは、肝障害を起こすことがあります。そのため、肝臓に病気を抱えている方は、服用に注意が必要です。
市販薬の痛み止めを安全に服用するには、副作用が現れる可能性を最小限にするため、自分の病状に合う薬を選ぶ必要があります。
市販薬の痛み止めの使い方

市販薬の痛み止めは、効果的かつ安全に使うことが重要です。
ここでは、「内服薬の使い方」「外用薬の使い方」「注意点」を解説します。
内服薬の効果的な使い方と注意点
- 効果的な使い方
市販薬の痛み止めの内服薬は、30分前に服用するのが理想的です。
鎮痛効果が最大限に発揮される時間は、服用後、約1時間で、鎮痛効果の持続時間は、約4時間です。ただし、薬の種類によって、鎮痛効果が最大限に発揮される時間、鎮痛効果の持続時間は、多少前後します。
具体的には、服用するタイミングは製品ごとに異なります。自己判断で調整せず、添付文書に記載された用法・用量を守ってください。
- 注意点
市販薬の痛み止めの内服薬は、用法・用量を守って服用することが重要です。
用法・用量以上に服用すると、副作用が現れやすくなるためです。
たとえば、ロキソプロフェンは、用法・用量以上に服用し続けると、胃粘膜に障害が起きます。最悪の場合は、胃などから出血が起こるため、放っておくと命を落とす危険性があります。
用法・用量以上に、服用しないことが重要です。
外用薬の効果的な使い方と注意点
- 効果的な使い方
外用薬は、湿布薬と塗り薬に分けられます。その中でも、湿布剤は、テープ剤とパップ剤に分かれ、塗り薬は、ローション剤、ゲル剤、スティック剤に分けられます。
湿布薬は、痛みを感じる患部が1日中痛むときに、使用します。湿布薬は、1日中効果があるため、1日に何回も貼り替える必要はありません。
塗り薬は、湿布薬が好みでなかったり、かぶれてしまったりする場合に使用します。
- 注意点
湿布剤や塗り薬によって、皮膚は、かぶれてしまうことがあります。
薬の成分によるアレルギーと紫外線の影響があるためです。
皮膚がかぶれてしまった場合の対処法は、以下の通りです。
アレルギーの場合は、使用をとりやめる、または、他の成分や剤形の外用薬に変えることで、皮膚のかぶれは自然によくなっていきます。
紫外線の場合は、紫外線を避けていれば、皮膚のかぶれはよくなっていきます。
どちらの場合でも、早く皮膚のかぶれを治したい場合は、ステロイド入りの塗り薬を使うとよいでしょう。
薬学的には、どの剤形を使っても鎮痛効果に大きな違いはありません。そのため、自分の皮膚に合った剤形を使うとよいでしょう。
まとめ
痛みを解消するために

痛みには、組織損傷による痛みと、組織損傷を伴わない精神的な痛みが存在しています。
市販薬の痛み止めは、組織損傷による痛みに対して効果を示します。
市販薬の痛み止めには、さまざまな種類があるため、「効果」「コスト」「安全性」を見比べて、自分に合う薬を選ぶことが必要です。
市販薬の痛み止めは、使い方を間違えると効果が得られないどころか、副作用が出現することもあるため、効果的かつ安全に使うことが重要です。
痛みを解消するために、自分自身に合う市販薬の痛み止めを選び、効果的に使いましょう。

