セルフメディケーションの基本
症状だけで薬を選ばず、安全に使える条件を順番に確認します。
- 症状を知る
いつから、どの程度かを整理
- 薬を確認
持病・処方薬との重複を確認
- 見切りを決める
改善しないときは受診へ切り替える
腸内細菌とは

人間は、細菌と共存しており、腸内には約100兆個の「腸内細菌」が住み着いているといわれています。
ここでは、腸内細菌の仕組みを理解するために、善玉菌と悪玉菌について解説します。
善玉菌
善玉菌には、以下のように複数の種類があります。
- 乳酸菌
- ビフィズス菌
- フェカリス菌
- 酪酸菌
善玉菌は、乳酸や酪酸といった酸性物質を生成するため、腸内を弱酸性に保ちます。腸内細菌には、住みやすい酸性度があり、乳酸菌は弱酸性の環境で活発に増殖します。
善玉菌は、腸内を弱酸性に保つため、以下の働きが活発になります。
- 排便異常を整える
- 免疫力を上げる
- アレルギー反応を抑える
- ビタミンを合成する
- 発がん物質の産生を抑える
- 消化吸収を補助する
悪玉菌
悪玉菌は、タンパク質や脂質を摂取して増殖していきます。悪玉菌の種類は、以下のとおりです。
- 病原性大腸菌
- ウェルシュ菌
- 黄色ブドウ球菌
腸内に悪玉菌が多い場合は、がんや生活習慣病など病気になるリスクが高まることが知られています。
病気になりやすいのは、悪玉菌が以下のような働きをするためです。
- 腸内を腐敗する
- 毒素を産生する
- 発がん物質を産生する
- ガスの発生
- 炎症反応を起こす
悪玉菌の出す毒素が腸管を刺激するため、下痢を起こすことがあります。下痢は重症化すると、脱水状態となるため、病院での治療が必要になることがあります。
また、悪玉菌の出すガスが腸管に充満すると、お腹が張った感じになす。
他に代替する方法がない乳酸菌の働き

乳酸菌は、人間にとって良い働きをしてくれます。
ここでは、乳酸菌と腸内環境・免疫機能との関係について解説します。
免疫機能との関係
腸には、身体の中でも最大の免疫器官があるため、免疫細胞が多く存在していす。
一部の乳酸菌について免疫機能との関係が研究されていますが、菌株や製品によって得られる知見は異なります。
乳酸菌が免疫細胞の働きを活性化させるメカニズムは、以下のとおりです。
乳酸菌などが産生する乳酸・ピルビン酸がマクロファージ上のGPR31に結合すると、マクロファージは樹状突起を伸ばし、病原性細菌を効率よく取り込む。その結果、病原性細菌に対する抵抗性が増加する。
引用元サイトを開く 日本医療研究開発機構「腸内細菌がつくる乳酸・ピルビン酸により免疫が活性化される仕組みを解明」
引用 国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 細菌の代謝分子によるGPR31依存的な腸管CX3CR1+細胞の樹状突起伸長
乳酸菌と免疫機能の関係は研究されていますが、研究で用いられた菌株や条件がすべてのサプリメントに当てはまるわけではありません。
人間の免疫反応には「自然免疫」「獲得免疫」の2種類が存在しています。細菌やウイルスなどの異物が身体に侵入したとき、自然免疫は、最初に働く免疫反応です。自然免疫の次に獲得免疫が働いて、細菌やウイルスなどから身体を守ってくれます。
乳酸菌サプリは医薬品ではなく、感染症やアレルギーの治療・予防の代わりにはなりません。
アレルギーとの関係
アレルギー反応には、IgEが深く関わっています。身体にアレルギーの原因物質が侵入したとき、Th2と呼ばれる免疫細胞の指示でIgEが産生されます。
その後、IgEが皮膚や鼻の細胞に働きかけ、ヒスタミンと呼ばれる生理活性物質が放出されるため「かゆみ」や「くしゃみ」などのアレルギー症状が現れるものです。
以下の研究から、乳酸菌には、IgE産生を減少させるため、アレルギー反応を抑える働きがあることがわかります。
乳酸菌の抗アレルギー作用はTh1型サイトカイン産生の促進とTh2型サイトカイン産生の抑制を介したTh1/Th2バランスの改善、ならびに調節性T細胞機能の亢進と関連付けられている
引用元サイトを開く J-STAGE「乳酸菌の抗アレルギー作用とアレルギー軽減用ペットフード素材としての利用性」
引用 Milk Science Vol.59.No.1 2010 乳酸菌の抗アレルギー作用とアレルギー軽減用ペットフード素材としての利用性
アレルギー反応が起こるメカニズムは、解明されてきています。しかし、アレルギーの病気は、根本的な治療方法がないのが現状です。
そのため、アレルギー症状に困っている人は、アレルギー反応を抑える薬を飲み続けなければ、日常生活を送ることができないこともあります。
アレルギー症状が続く場合は、乳酸菌サプリを治療の代わりにせず、医師または薬剤師へ相談してください。
乳酸菌サプリメントの選び方

乳酸菌のサプリメントは、複数あるため、どを選べばいか迷うことがあります。
ここでは、乳酸菌のサプリメントを選びやすくするために「品質」「乳酸菌の働きが増強する成分」について解説します。
乳酸菌サプリの品質
乳酸菌サプリのなかでも、低品質のサプリは健康被害の報告がされているため、品質に重点を置いた方がよいでしょう。高品質のサプリを選ぶには「原材料」「安全基準」の理解を深めることが必要です。以下には、それぞれについて、高品質なサプリの特徴を解説します。
原材料
サプリメントの箱には、JAS法(日本農林規格等に関する法律)により定められているためす。原材料名の表示は、原材料が多いものから順に記載するというルールがあります。
そのため、乳酸菌サプリを選ぶ際には、原材料の最初の方に乳酸菌や食物繊維などの主成分が配合されていることを確認仮に、乳酸菌などの主成分より先に添加物や聞いたことない化学物質の。
また、広告費にお金をかけているような乳酸菌サプリは、原材料にお金をかけられないため、低品質なサプリになる傾向があります。
安全基準
安全基準の認定を受けているか否かが、品質を判断する上で重要な情報になります。高度な品質管理がされている工場は、安全性を担保するために、GMP(Good Manufacturing Practice)認証を受けていることが多いものです。
乳酸菌サプリを選ぶ際は、製造・品質管理を確認する材料の1つとして、GMP認証の表示を確認しましょう。認証は、個別製品の効果を保証するものではありません。
乳酸菌の働きが増強する成分
乳酸菌は「食物繊維」「オリゴ糖」を摂取することで増殖します。そのため、乳酸菌サプリを選ぶときは、「食物繊維」「オリゴ糖」が含まれているものを選びましょう。それぞれの特徴は以下のとおりです。
食物繊維
食物繊維とは、人間の消化酵素では消化できない成分で、善玉菌の栄養となるものです。食物繊維には、水に溶けやすい水溶性と、水に溶けにくい不溶性の2種類あります。水溶性食物繊維は、不溶性食物繊維と比べて乳酸菌が摂取しやすいものです。
オリゴ糖
オリゴ糖は、ブドウ糖などの単糖が複数連なったものをさします。乳酸菌は、オリゴ糖を利用し、酢酸や酪酸といった酸性物質を生成します。そのため、オリゴ糖を摂取すると、腸内環境は、弱酸性に傾きやすくなります。
まとめ
病気を予防するために

人間の腸には、善玉菌などの腸内細菌が住み着いており、健康を維持するために、腸内環境を整えることが必要です。
善玉菌のなかでも乳酸菌については、腸内環境や免疫機能との関係が研究されています。ただし、研究結果がすべてのサプリメントに当てはまるわけではありません。
複数ある乳酸菌サプリの中から、良質なサプリを選ぶには「品質」「乳酸菌の働きが増強する成分」が重要。
病気免疫力を上げ、良質な乳酸菌サプリを選ましょう。

