この記事の図解

受診先を考える3つの視点

緊急性、主な症状、これまでの経過を整理して相談先を選びます。

  1. 緊急性

    急激な変化や強い症状を確認

  2. 主症状

    最も困っている場所と症状を整理

  3. 経過

    発症時期と変化を医療者へ伝える

腰痛とは

腰痛とはのイメージ

腰痛とは、病名ではなく、腰に痛みが現れる症状です。適切な治療が受けられる病院を選ぶには、腰痛についての理解が必要です。

ここでは、腰痛の原因と随伴症状を解説します。

腰痛の原因

腰痛には2種類があります。以下でれぞれついて解説します。

  • 原因が特定できる腰痛

原因が特定できるは、全体の約15%を占めています。

腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など、腰の神経に関わる病気

膵炎、胆嚢炎など消化に関わる臓器

腎盂腎炎、腎臓がんなど、排尿に関わる臓器の病気

子宮筋腫、子宮がんなど、生殖器に関わる病気

腰痛が原因の病気によっては、「命に関わる」「生活の質を下げる」ことがあるため、適切な治療が受けられる病院選びが重要です。

  • 原因が特定できない腰痛

原因が特定できない腰痛総称全体の約85%を占めています。ほとんどの腰痛は根本的な治療がないため、鎮痛薬の服用など対症療法しかできません。そのため、原因が特定できない腰痛を患った場合は、腰痛と上手く付き合っていく方法を見つけることが必要です。

腰痛の随伴症状

腰痛の原因は、複数あるため、原因別に「腰痛の随伴症状」が異なります。

腰痛の随伴症状は、以下のとおりです。

排尿時に痛みがある、尿が残っている感じなど排尿障害

尿に血が混じった血尿

生理時以外に性器から出血がある不正出血

食物などをもどしてしまう嘔吐

便に血が混じっている血便

足のしびれ

腹痛

目や皮膚の色が黄色く染色する黄疸

腰痛の随伴症状が分かれば、複数ある「腰痛の原因」から専門の診療科が絞れるため、適切な治療が受けられる病院選びに役立ちます。

適切な治療が受けられる病院

適切な治療が受けられる病院のイメージ

腰痛の随伴症状は、原因によってバラバラです。しかし、腰痛の原因となる臓器は「腰痛の随伴症状」から推測できます。

ここでは、腰痛の随伴症状から、適切な治療が受けられる病院を解説します。

整形外科

腰痛の随伴症状で「下肢のしびれ」「下肢の脱力」が現れたときは、腰の神経に異常が認められる可能性があるため、整形外科を受診しましょう。下肢の脱力とは、力を入れることができない状態をさします。

整形外科ので、腰痛が起こる頻度の高い病気は、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症です。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症が原因の腰痛を緩和する治療は、薬物治療など対症療法のみに限りません。

根本的な治療には、腰の神経に異常が認められる原因を除去するために、外科的な手術が行われることもあります。手術を受けることによって軽減されることがあるため「手術を受ける価値」はある。

消化器内科

腰痛の随伴症状で「腹痛」「嘔吐」「黄疸」が現れたときは、消化機能に異常が認められる可能性があるため、消化器内科を受診しましょう。

消化器内科の病気のなかでも、腰痛が起こるのは、胆管に異常があるためです。なかでも胆管炎は、患者に負担が少ない内視鏡手術などの治療によって腰痛の症状が消失します。胆管炎とは、消化に関わる臓器をつなぐ管に炎症が起こった状態です。胆管炎をそのまま放置した場合は、消化に関わる臓器の炎症が起こり、命に関わる可能性があります。

消化は、人にとって欠かせない機能であるため、腰痛の随伴症状で「腹痛」「嘔吐」「黄疸」が現れたときは、放置せずに消化器内科を受診しましょう。

婦人科

腰痛の随伴症状で「不正出血」「下腹部痛」が現れたときは、生理機能に異常が認められる可能性が、婦人科を受診しましょう。

婦人科の病気のなかでも、不正出血がある場合は、命に関わる可能性があります。不正出血の原因となる病気によっては、手術や薬物治療が必要となるため「不正出血」は自己判断で放置しておくことはやめましょう。

泌尿器科

腰痛の随伴症状で「排尿時痛」「残尿感」「血尿」が現れたときは、排尿機能に異常が認められる可能性があるため、泌尿器科を受診しましょう。

排尿時痛や血尿は、結石や細菌が傷をつけることで起こります。結石とは、尿管に尿の成分によって生成された石がある状態です。結石や細菌が尿道に存在する時間が長くなると、病状が重症化する可能性が高まります。そのため、結石の治療には、患者に負担が少ない内視鏡手術などによって、結石を粉砕します。また、細菌感染の治療は、抗生物質を投与して、細菌を殺します。

救急受診が必要な腰痛の随伴症状

救急受診が必要な腰痛の随伴症状のイメージ

腰痛の中で「高熱」「背部の叩打痛」「意識障害」「血圧の急激な低下」随伴症状が起た場合は、救急受診をしましょう。

「高熱」「背部の叩打痛」「意識障害」「血圧の急激な低下」す。

命に関わる可能性のある随伴症状は、次のとおりです。

  • 高熱、背部の叩打痛は、血液の細菌感染

血液の細菌感染が重篤化すれば、血液が通るすべての臓器に機能不全を引き起こすことがあります。臓器の機能不全が起これば、呼吸や血液循環を維持することが困難になるため、死に至ることもあります。

  • 意識障害、血圧の急激な低下は、大量出血

大量出血が続けば、血液循環を維持することが困難であるため、死に至ることもあります。

一瞬の判断の遅れが、命取りになるため、救急車を呼ぶなどして救急受診をしましょう。

まとめ

適切な治療を受けるために

適切な治療を受けるためにのイメージ

腰痛は、原因別に随伴症状が現れ、大きな病気のサインである可能性があため、放置せずに病院の受診が必要です。

腰痛の随伴症状がわかれば、複数ある腰痛の原因から専門の診療科を絞れます。

腰痛でどこの病院に行けばいか迷ったときは、腰痛の随伴症状から、適切な治療が受けられる病院を選びましょう。

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